『交渉力』を読んで譲歩の大切さを学んだ

 

橋下徹氏の『交渉力』を読了しました。2つほど心に残った言葉を紹介します。

 

自分の要望を絞り込むからこそ、その他のところは譲歩することが可能で、ゆえに自分の要望を実現できる可能性が高まる。

交渉において自分の希望全てを通そうとしてはダメ。絶対に譲れないもの、譲歩出来るものをあらかじめ把握して譲歩出来るものをカードとして用意しておく事でスムーズな交渉が行える。

 

 

相手の絶対に譲れないラインを探り把握する。譲歩の余地のあるところで交渉する。絶対譲れないラインで交渉が膠着すれば、要素に分解して、さらに交渉の余地を見出していく

相手の絶対譲れないラインも非常に重要だ。なぜならそれ以外の点では譲歩の余地があるという事だからだ。この件に関しては反対だ!と相手が主張している場合、それは非常に抽象的でありこれをいくつかの要素に分解する事で相手の真の要求が見えてくるのだ。

 

関空の民営化実現するために財務省に根回しして関空への200億円の補助金を停止させ国交相が民営化に動き出さざるを得ない状態を作った話では、橋下徹氏の対話という交渉だけではない、広義の交渉での巧さが出ているエピソードだと感じました。

 

 

これだけは譲れない!という点を洗い出し他の点においては柔軟に動かしていくという発想は人生全般で重要な事だと思います。手段と目的を混同させないということです。どうしても達成したい目標があるときに手段を選んでいるようではいけません。手段に譲歩するという形でそれの実現に向けて努力していく事をこの本から学びました。

 

交渉力 結果が変わる伝え方・考え方 (PHP新書)

交渉力 結果が変わる伝え方・考え方 (PHP新書)

  • 作者:橋下 徹
  • 発売日: 2020/03/13
  • メディア: 新書