『死神の精度』を読んで
初めて伊坂幸太郎の作品を読みました。
主人公は死神という役職です。死神はある1人の人間のもとに配属され、その人が死ぬかどうかの最終決定を任させており殆どの場合は「可」という報告をし、当事者の死を見守るという役目をします。また死神はその任務に応じて姿を変えて配属されます。
果たして主人公が人間なのか?死後の人間なのか?という所は明かされぬまま終わりました。
私の予想では、死神にも感情がありこの人間を生きながらえさせたいと思うような素敵な人間に出会い本当の死神の正体が明かされていくという話で着地すると考えていました。
が、その予想は見事に外れました。死神の正体はついに最終章まで明かされることはありませんでした。伊坂幸太郎が伝えたかったメッセージはやはり生きる事の素晴らしさではないかと最終章を読んで感じました。