ビルゲイツ『天才の頭の中』を鑑賞

 

驚いた事(備忘録)

・1つの分野について少なくとも5冊を読む

・ポリオはナイジェリアでみるみるうちに減少し、ほぼ駆逐に成功したと思った矢先、テロリストの刑務所への襲撃によりボコ・ハラムの脱獄を許してしまいポリオ撲滅が遠かった

・I'm very optimistic 

・絶対に放射能漏れしない原子力発電を作る。福島第1原発計算尺時代のもの方、設計上の問題点もあった。

原子力発電では数千人が関連死亡する中、火力発電は毎年80万人もの人間の命が失われている。

・失敗したら一歩下がる。客観的に見て俯瞰する事が出来るのは人間のアドバンテージ。

 

 

チャレンジし続ける理由

発展途上国の衛生状態を改善すべくトイレを設置する』『ポリオという小児麻痺を撲滅する』『放射能漏れを絶対しない原子力発電をつくる』という一見無謀に思えるこれらをビルはなぜ実現したいのか?

 

 

Optimization(最適化)

 

 

 

これが彼の答えです。私の予想とは裏腹でした。

 

発展途上国の子供が健やかに成長できる環境を作る』という類の回答かと思いきやとてつもなく意表を突かれました。最適化です。最適化という言葉を使っているという事はビルの頭の中には、世の中の最適な状態が既にイメージされてるというわけです。私は日常の中で最適化というワードを使うことはほとんどありません。おそらくそれはどの様な状態が最適であるかを考えていない事の現れかも知れないと思いました。ここに私とビルの視点の違いがあるのだなと気付かされ、非常に驚かされました。

 

日本の大企業経営者は口を揃えて、『最終的には社会貢献に繋げて人々を笑顔にしたい』という旨を謳っていますが、より本質的には最適な状態にしたいというべきなのかもしれません。ビルはその最適化に人の感動は必要ないと言っています。これが私たちがビルゲイツに成り得ない理由だなと感じました。最適化するために発展途上国の衛生状態を良くしていこうと考える人はビル以外に居ないと思います。

ビルを突き動かすのが最適化でしたが、私たち一人一人その根元にある自分を突き動かす動機は違うのかもしれないと思い、それが何かということを自分自身で認識出来たら強いなと思いました。